山麓園太郎です。サワディーカップ。
タイ沼の先輩の皆さん、T-POPファンの皆さん、タイフェスティバル東京2023いかがでしたか?
代々木で開催されるのは4年振りでしたから「やっとこの場所に戻ってきた!」という感動もありましたが「人が集まり過ぎて大変な事になるんじゃないか」という心配も皆さん感じていたんじゃないかと思います。結果としてはステージ観覧を初の整理券方式にした事、そして推し活経験値の高いタイ沼の皆さんのマナーの良さと情報共有でどうにか混乱は避けた形となりました。
来年も楽しく、より安全に快適に開催されればという願いを込めて、取材の仕事で関わった中で感じた事を写真など交えて振り返りたいと思いますよ。
本気を出し過ぎてて逆に心配になる
今回はタイの民間企業であるG-Yu Creative(以下ジーユー)さんとタイ大使館の共同主催でした。コロナ禍でスポンサー集めが実質ゼロからの再スタートになり、各企業さんも不景気ですからこれまでのように予算が組めない。そこにジーユーさんが名乗りを上げた訳です。現地だけでなくマレーシアでもJAPAN EXPOを開催するなど日本文化の紹介に尽力し、今度はタイフェスを通じてタイ文化を日本に紹介する。ジーユーさんにとっては日本進出の大きな足がかりです。
僕はこれ「タイあるある」だと思ってるんですが、タイの人って勢いがつくと、とにかく全力疾走になる所があるんです。数年前のシティポップブームもそうでしたが流行ると全員そっち向いて走り出す。ジーユーさんも自分たちの実力をついに日本で試す時が来た!と気合が入ったと思うんですよ。実際、出演者のチョイスは98%ジーユーさんが決めたそうですから。
皆さんもSNS見たでしょ?毎日新しい出演者が発表されて、何日経っても終わる気配がないのを(笑)。例年10組前後で落ち着くはずが25組ですもん。しかも往年の人気バンドから国民的スターからタイドラマの人気俳優からアイドルまでですよ。盛り上がらないはずがないですよ。
でも発表が続く裏で僕や某TV局の人は大使館の人とメールやりとりしながらひたすら心配してた訳です。代々木公園のあの一角に例年のおそらく数倍の人が詰めかけた時に、どうやって事故なく無事にイベントを終えられるのか?と。
「ねぇもしかしてジーユーさん代々木公園のイベント広場と日比谷野音間違えてませんか?形もなんか似てるし(笑)」とか「いっそのことNHKホール借りちゃって音楽系はそっちにまとめればいいのに!当日空いてますよNHKホール」と冗談を言いつつもやはり心配だったので安全面の再考を進言させてもらって警備は大幅に増強。
その後整理券方式も採る事になったけど配布方法や日時が直前まで発表されず批判の声が上がったのも事実。でもねぇ・・・これも「タイあるある」でタイでは普通の事なんですよね・・・。そのまま日本で同じ事やったから批判も出たけども。次回は日本の習慣に合わせて事前に余裕持って告知して欲しいなぁ~って願うしかないんですよね。
あとは俳優さんのラッキードロースペシャルセットのグッズのクオリティと値段がひ・・・いや、もういいや。楽しかった事だけ伝えていこう。まずタイ大使館で行われたマスコミ向けPRイベント(レセプション)から。
各種メディアと出演者が直接対面
昨年はタイフェス自体が配信という形でしたから、このレセプション会場には出演者の姿はなく窓にF4やSTAMPの写真が貼られていたのを思い出します。しかし今年は違います!タイランドハイパーリンクスさんやSPICEさんなど各種メディアがその場で出演者に取材できるんです。開始時間が近づくと続々と出演者が席に着きました。ちょっと壮観。
個人的に僕が注目してたのはPat Chanudom(パット・チャヌドム)でした。
タイフェスティバルが出演アーティストの紹介で「LGBTQ」という言葉を使うのはおそらく初めてだと思います。僕は彼を7年前から知ってるけどバンドも解散しちゃったし日本で見るのは難しいだろうな、と思ってたので今回の出演者発表見て「マジか?!」と飛び上がって驚いたんですよ。イベントが始まる前に駆け寄っていき、ハグして再会を喜び合いました。
さて、レセプションが始まるとフェスティバルの見どころを紹介する動画に続いてタイ大使やジーユーさん代表のスピーチがあり、トークショーの壇上に呼ばれたのは大御所歌手のマイ・チャルンプラと俳優のナノン・コーラパットでした。
マイ・チャルンプラは僕今まで知らなかったけど、後日ステージ観て納得。1986年にGMMからデビューして、バード・トンチャイらと共に「タイ歌謡がタイポップスへと変貌してゆく時代」を築いた人でした。1990年のアルバムに収録されてるこの曲なんて、既に従来のタイ歌謡からかなり離れたところにいますね。イントロの洋楽感とかね。
ナノンくんは・・・はぁ、イケメンだ・・・。ホワイトのジャケット姿でモノトーン系と思わせといて、ソックスに赤を効かせてるのもセンスあるなー(タイ沼特定班からの情報によるとNetflixのドラマ「ストレンジャー・シングス」のロゴだそうです)。僕最前列に座ったんで彼が目の前1mにいましてね。前回の記事で書いた4EVEはガールクラッシュですけど、ボーイクラッシュなるものがあるとしたら彼のような人の事を言うんでしょうね。見惚れましたよ。
メディア同士が繋がれば
さて、実際のレセプション前半の内容はSPICEさんの取材記事が詳しくて写真も美しいのでこちらをご覧いただければ。ミニライブも交えて昨年より何倍も華やかなレセプションでしたが、後半の取材タイムと心づくしの軽食ビュッフェも素晴らしいものでしたよ。
各種メディアの皆さんは気になる出演者に取材開始。僕は大好きなLa Ong Fongに挨拶して「CDほぼ全部持ってます」って伝えただけ(笑)
美味しいタイ料理とタイスイーツが並ぶビュッフェは大人気。タイから来た出演者たちをもてなすために板前さんを呼んで生サーモンなどのお刺身やお寿司も用意されていましたが、そっちはどちらかというと男性陣に人気。The Glass GirlsやHatoBitoら女性アイドルの皆さんは食べ慣れたタイ料理とスイーツを選んでいます。
HatoBitoのメンバーと仲良くチョコンと座ってお話しながら料理をつついてるPat。衣装の色も揃ってるし全く違和感がない(笑)
取材とはいえアイドルの子が食事中のところを写真に撮ったら失礼かしら・・・と思っていたらHatoBitoのメンバーの1人がこちらを見てニッコリ。僕もワイをした後人差し指を立てて「一枚だけね」とお願いしてパチリ。2期生でグループのキャプテンを務めるPunnHyaz(タイ語読みだとパンヤー)です。
僕はビュッフェそっちのけでこうして写真撮ったり意外とメディア間が交流なくてそれを繋げるため会場を動き回ってたので、お腹が減った頃にはもうあらかた料理は残ってなかったけど(笑)、TBSラジオ「アトロク」のチームやテレ朝さんやSPICEさんを互いに、そして大使館の広報チームに繋げられたのは良かったです。普段タイ関連で独自に動いてるメディア同士でコネクションができれば、それが将来きっと面白いイベントの実現に結び付くと信じてます。ついでにTBSラジオとタイのアイドルも繋げておきました。日本の大きなラジオ局が挨拶にきてマネージャー共々驚いていらしたけど、いやこのラジオ局では山麓っていう変わり者が「タイのアイドル特集」で番組作ったことがあってね(笑)
いつかアトロク生出演できるといいね!
そしてもちろんタイドラマの俳優さんは取材陣だけじゃなく大使館の人やタイのアイドルからも人気でした。写真撮影の列ができちゃってる(笑)
次回は初日の模様に密着します。ツイッターで軽くバズった俳優さんたちの接写も未公開含め沢山載せますよ!
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