偶然入った洋服屋さんとかで、流れてるBGMが気になっちゃってShazamしたこと、皆さんはありますか?青山でDJデビューした時にお客さんがShazamっているのを見て嬉し恥ずかしだった山麓園太郎です。サワディーカップ。
音楽っていうのは鳴った瞬間耳に届いてるのに、胸に届くのにちょっと時差がありませんか。好きになれるかどうかを判断するのにかかる時間もまちまちですよね。イントロ10秒で心をガシッと掴む曲もあれば、最後まで聴いて、余韻に浸ってる自分がいて「あ。この曲好きだわ」に気付く時もあるし、ずっと飛ばし聴きしてたアルバムの中の1曲を何年か振りに聴いたら突然好きになった、とか。逆にイントロから好みの音とアレンジで「いい!」と思ったけど、歌が始まったら歌詞が全然心に入って来なかった、とか。
言葉、響き、時間、その時の気分、色々なハードルが実は音楽とリスナーの間にはあるのに、一度胸に届けばハードルなんて無かったかのように、生まれる前からの運命だったかのようにリスナーを虜にする。
なんだかここまで書いてきて恋愛と変わらんなぁ、と思いました。ひと目惚れもあれば「10年来の友人関係から交際に発展」もある訳だ。とすると、Shazamなんかで気になった曲にすぐリーチできる今は恋愛のチャンスがそこいらにゴロゴロ転がっている状態なんですね。いい時代だなぁ。僕の青春時代は「同じクラスの女の子」位の範囲からさほど広がらなかったからなぁ(笑)。
ならば「全てのライブはデートである」と言ってしまいましょう。先日素敵なデートをしてきました。友人の紹介で知り合った女の子・・・いや、バンドです(笑)。
タイポップス繋がりで仲良くなったミュージシャンの方に誘われたのはSHE IS SUMMERのライブ「WAVE MOTION TOUR」の名古屋会場です。2020年2月24日。
ファッションアイコンとしても知られるMICO(vo)さんのソロ・プロジェクトであるSHE IS SUMMER。でも直前のお誘いだったので僕、YouTubeとかで予習することも無くいきなり会場に行ったんですよ。そして何故タイポップス繋がりかというと、タイのバンドmamakissが関係しています。
mamakissがSHE IS SUMMERの2ndアルバム「WAVE MOTION」に「MOONLIGHT」という曲を提供しているんですね。 今こうやって2組を聴き比べるとシティ・ポップ感がまさに僕の好みにピッタリですが、本当に「どんなバンドなんだろうな~」という状態で出かけたので。ファンの皆さんを差し置いて僕が最前列なんて取ったら申し訳ないですから一番最後に入場したんです。
そしたら僕の更に後で入ってきた人が「Entaro!」と僕に声をかけてきます。見たらあれれれ!Gym And Swimのヴォーカル、そしてFEVER制作チーム総帥のChalermさんですよ。
mamakissのメンバーIkkyuさんとWinさん、そしてCat Expo 6のFEVERのステージでドラムを叩いてたPoonさんも一緒です。日本を観光中で、mamakiss繋がりで立ち寄ったそうです!
ライブが始まると、僕の大好きなタイプの曲と歌声で、特にMICOさんの声は早瀬優香子にちょっぴり似てて、つまり超好みだということですけど。開始30秒で胸に届きました。SHE IS SUMMER、いいなぁ!
ChelermさんやIkkyuさんも踊りまくっています。後で「踊るのが好きなだけだよ」と照れ隠しで言ってましたけど、彼らの音楽に対する情熱は掛け値なしに本物です。このチームだからFEVERも数あるタイアイドルの中で頭一つ抜きんでることができたのでしょう。
そしてタイポップスとの繋がりはmamakissだけではありません。今年はSHE IS SUMMERにとって「コラボイヤー」だそうで、その第1弾としてPlastic Plastic 作曲による新曲「綺麗にきみをあいしてたい」が4月8日にリリースされます!Plastic Plasticはタイの兄妹宅録デュオ。こんな歌を歌っていますよ。
そしてこのコラボ曲「綺麗にきみをあいしてたい」。イントロからPlastic Plasticらしくて、メロディーも彼らのセカンドアルバム「Anything Goes」の延長線上にある愛らしいものですが、そこに歌が乗るとすっかりSHE IS SUMMERの世界に。この2つのバンドの相性の良さとMICOさんの「歌のチカラ」を同時に感じますね。早速MICOさんがツイートしています。
後で知りましたけど「CALL ME IN YOUR SUMMER」もタイのラジオチャートに入ってヒットしたそうです!すごい!そこからのタイポップス繋がりだったとは知らなくてごめんなさい・・・。
僕はタイの音楽ファンを、ラジオ局Cat Radioが主催する音楽フェス「Cat Expo」で毎年見てますけど、本当に音楽を楽しむ達人だと思っています。
色んなジャンルの音楽を聴くし、英語や日本語を勉強してる学生さんも多いから日本を含め海外の音楽情報にも敏感だし(きっと「CALL ME IN YOUR SUMMER」もそうやって見つけたんですね)、ライブやイベントがあればフットワークも軽くどこへでも出かけて行って楽しむ。
この「コラボイヤー」企画でこの後どんなコラボが出てくるのか、にわかの僕はもちろんSHE IS SUMMERファンの全員が気になるところだと思いますけど、タイポップス推しの僕としてはSHE IS SUMMERとタイの繋がりがこれからも面白い形で続いてゆけばいいなぁ、と思います。
タイの音楽ファンの胸にも、きっとこれからもSHE IS SUMMERは届くと思うんです。タイでは日本よりもスローテンポの曲が好まれる傾向があるし、高橋 海(LUCKY TAPES)さんも既にタイのアーティストと共演経験があって名前が知られているので、彼が作曲した「会いに行かなくちゃ」とか、あと「海岸2号線」なんかも受けるんじゃないかなぁ。
そしてこうやって日本とタイの間をお互いの音楽が行き交ったら、きっと毎日がもっと楽しくなりますよね。レコード屋に行ったらいきなり棚が10段分増えてたみたいな(笑)。で、全然知らないレコードがいっぱい並んでて、試聴してみたらどれも良かったどうしよう?!みたいな。
僕は逆にタイポップスを通してSHE IS SUMMERのファンになりました。またライブに行きたいなぁ。
そしていつかタイでもライブ!なんて、もし実現したらファンの皆さん絶対旅行を兼ねて行っちゃいますよね?(笑)まずは新曲「綺麗にきみをあいしてたい」のリリースを待ちましょう。そして気になったらPlastic Plasticも聴いてみてくださいね!
関連記事:Plastic Plasticへの日本で最初のインタビュー(2016年)
コメント