山麓園太郎です。サワディーカップ!Cat Expo 6のライブレポート、2日目です。
物販は昨日あらかた買っておいたので、今日はステージ2で5時から始まるEarth Patraveeのライブに間に合えばOKです。午前中に足マッサージを受けて昨日の疲れを回復してから、午後のんびりタクシーで会場へ向かいました。
Earth Patraveeは自作の曲をネットで発表して注目を集め、有名な歌手Da Endorphineのバックコーラスに起用された後、大手レーベルGMMからリリースした曲「Sky & Sea」が大ヒット。
その後レーベルを移籍して、自身のシンガー・ソングライターとしての才能に磨きをかけてきました。
僕はこの「Sky & Sea」のCDが欲しくて街じゅうのCDショップを探し回り、やっと見つけたCDをラジオ番組で紹介しました。その後Cat Expoの第3回で物販ブースにいたEarthに「日本のラジオで大好きな君の曲をかけたんだ」と自己紹介して以来、彼女のライブを見に行くチャンスがあれば必ず足を運んでいます。
ギター以外にもキーボードやベースなど様々な楽器を演奏し、新曲を出す度に作詞作曲のセンスがどんどん上がってゆく、本当に才能のあるシンガーです。オーストラリアに留学経験もあって英語も得意。前回の記事で書いたように今は元BNK48のJanChanとコラボレーションしていますが、タイを飛び出して海外で活躍できる力のある2人ですから今後の活動にも注目ですね。
さて。昨日回り切れなかった物販ブースも、悔いの残らないようにチェックしておかなきゃ。
するとChucheewa(May)ちゃんにバッタリ。以前このブログでも紹介した、映画「バッド・ジーニアス」のテーマ曲を書いた子ですよ。
彼女のバンド、Fwendsはメンバーの海外留学で活動休止。ライブが見られないのは残念ですが、このフェスに遊びに来ていたんですね。FEVERの新曲「Underground」のMVにもスタイリストとして関わっています。
このように人気アーティストが一般のお客さんに混じって楽しんでる、というのもCat Expoの特長です。夜になってもっとビックリする人に会ったけど後で書きましょう。
Macrowaveのブースに行くとLukpeachがいました!
彼女も今年のCat Expoには出演しませんが、ここでファンミーティングをやっているんです。時にすごーく悲しい曲を書くのに、彼女はいつも笑顔が素敵なんですよね。日本の音楽関係者の皆さんにぜひアピールしたい。この子、絶対日本で売れますよ!
Zom Marieちゃんもいた!
このCat Expo出演の後すぐに日本へ飛んで、JanChanたちと東北でロケの仕事だそうです。風邪ひかないでね!
SPICY DISCのブースに人だかりができているので行ってみると、今夜ステージ1に出演のThe Parkinsonのメンバーが降臨中!
今日のステージ4の最後を飾るSafeplanetは、初日で物販が全て完売してしまい本日は閉店中!
シンセ・ポップ・バンド「Coconut Sunday」のメンバーにすんごい遠くから大声で呼ばれました(笑)。彼らも出演なしですが、物販でサポートしたいので言われるまま大概買うことにします。MODS MAYDAY名古屋に一緒に参泉したレーベルのボス、Thepもいます。その時見たSOLEILが今年で活動休止、というニュースを伝えると本当に悲しい顔をしていました。「SOLEIL凄い!タイに呼びたい!」って言ってましたからねぇ・・・。
僕の行きつけCDショップ「Nong Taprachan」も出張販売に来ています。Cat Expoのために500アイテム以上の商品を搬入したそうです。出演アーティストも多数挨拶に来ていました。タイのインディーズ勢を陰日向で支え続けるショップです。
この写真だけは実は初日に撮ったものなんですけど、FAUSTUSのブース。元Jelly Rocketのギター、Moちゃん(左)が今ロック魂を炸裂させてるバンドです。一人置いてドラムのGinnさんはタイのミュージシャンの来日公演の殆どに関わってると言ってもいい程の凄い方で超緊張しましたけど、ご挨拶させて頂き物販のレコードを買いました。
よーしとうとう物販は回り切った!この後はステージ1に張り付きだ!
僕の今日の目当てはThe ParkinsonからInk Waruntornまでの4組。僕的マストはBNK48からの派生ユニットMimigumoです。が、ステージ1は前の列へ進むのが凄く難しいと昨日のステージを見て分かっていたので、少し早めに向かうのが良さそうです。
会場内は日曜日で、日没で涼しくなったということもあって、もうディズニーランドのような混みっぷり。
ステージ1も、この日2つ目のバンドPARADOXの時点で既に満席。適当に食事済ませてともかく横から近づくことにします。
ステージ1の左側奥は関係者ゾーンとして封鎖中。右側は遊園地の売店(みやげ物屋)に面しています。みやげ物屋に沿って歩いて行くとステージ近くまでたどり着きました。PARADOXが演奏を終えて少しだけ観客の出入りがあり、すかさず場内へ入りましたが中央へはとても進めません。
MINTS。僕はCD1枚持ってるけどどんなバンドか詳しくは知らなくて、でも凄い人気でした。特に女子に。
MINTSの演奏後また観客の入れ替わりが少しあったんですが、もうこの頃になるとMimigumo目当てのアイドルファンもやって来ます。後ろから押されて前の隙間へ避難、を繰り返していたらとうとう最前列、フェンス際に来てしまいました! そして始まるThe Parkinson。
うおお!生演奏見るとなおさらカッコいい!
ソウルマナーに沿った裏声のヴォーカルと、ちょっと弾きすぎちゃうところが逆にギター好きにはたまらないKarn(guitar/vocal)を中心とした、まさに大人の音楽を奏でるバンド。タイの洋楽好きに熱烈な支持を得る一方、当のKarnはアイドル好きでもあり、このMVでは推しのMobile(BNK48)を起用しました。同じレーベルのZom MarieちゃんがMobileのライバル役で登場してるのも見所。
この曲を歌っていた時にMobile本人がステージ左手の関係者ゾーンで聴いていたのが、後にインスタグラムのストーリーから判明しています。Karnとしては気合が入りまくりのステージだったに違いありません。会場でも後ろのお客さんまで全員、空気が揺れるほどの大合唱で鳥肌が立ちました!
これだけで1本のコンサートに行った気になる位、満足感のあるステージでした。続いてNOI PRUです。
NOI PRUは米タイハーフの俳優/歌手。スリムな身体で結構アグレッシブに踊りまくる姿はデヴィッド・バーンや矢沢永吉のようでもあります。初めて聴いたけど、こういう衝動あふれるアクションの人ってかなり好き。
最後はジャケットも脱ぎ捨て客席へ乱入。会場で限定販売した自分の豪華パッケージ版CDを「特別にプレゼントだよ」と客席に投げたり、そしてそれが空中分解しちゃって客席に降り注いじゃって「あぁあ!」とお客さんと大笑いしたり、と歌以外でも盛り上がったステージでした。
NOI PRUが終わり後方を振り向くと、もう客席はミッチリギシギシ。アイドルファン(僕も含めてなんだけど)の期待がユラユラと湯気のように立ち昇って・・・いやこれは湯気だな(笑)。何しろ暑いんです。この夜の気温は28度位で湿度も高かったから。
僕は最前列で、前に誰もいないからまだマシな方ですけど、もうペットボトルのコーラは飲み干して空です。Mimigumoにお会いするにあたってUL・OSのボディシートで身を清めました(笑)。OK, I’m ready.come on!
Mimigumoキター!あぁもう!Kaimookちゃん可愛い!
最前列とはいえ音響設備の配線まで丸見えの端っこの端っこ。目の前には演出用のスモーク発生装置まで置いてあり、こいつがブォーッと煙を吐き出すとステージの3人がどう撮ってもソフトフォーカスな写真に・・・それだけじゃなくフェンスの向こうの警備員ゾーンにはさっきから関係者が続々集まって来ます。僕の前に立たないで!みんな結局Mimigumo見たいんかい!
そんな苦難を乗り越えて撮った写真がここからしばらく続きまーす!
真正面じゃないから決めポーズがこうしか見えないのは致し方なし。でも最後の曲でメンバーがこちらに駆け寄って来た時に僕が思いっきり手をブンブン振ったら、Musicちゃんが気付いて「来てくれたんだね」とばかりに手を振り返してくれました。
どうやらタイフェスティバル東京で来日したメンバーには僕知られてるみたいなんです。「ボブカット」とか「キノコ頭」とかたぶんそういう呼び名で。まぁ見間違えようがないですからね。いずれにせよこの時はカメラ離して両手振ったんで、Musicちゃんにリアクションもらったのは僕の心のカメラにしか残ってませんが。
Mimigumoは日本式のアイドルのイメージを徹底追及したユニットです。僕はアイドルが音楽シーン全体の中でもっとメジャーになって欲しいという思いと、自分が音楽を演奏するせいもあって、いわゆる「萌え」に寄せたアイドルよりもPerfumeやSOLEILやFEVERのようなスタイリッシュなアイドルに惹かれます。
でもタイのアイドルたちの多くはこうして日本のアイドル像に強烈な憧れを抱いている・・・。僕たち日本人がアイドルシーンに深く潜っていく中で「萌え」に辿り着くのに対し、タイ人の彼女たちは「萌え」が入口で、そこから向こうに広がる日本という国を見ているのかもしれません。
続くInk Waruntornのステージ途中でついに水分補給の必要を感じてステージ1を離れました。
でもそのおかげでステージ5でLUSSを見ることができました。
元Jelly RocketのヴォーカルPunちゃんがパートナーのBen君と組んでるR&B+hip-hopユニットです。日本でもすぐ人気になりそうなキャッチーさがあります。
その後はPlastic Plasticが予定されていましたが、インドネシアに滞在していたメンバーがトラブルで帰国が間に合わなかったみたいで出演中止。繰り上がりでZom Marieちゃんのステージが始まりました。
この後に続くステージはまだまだ凄いけど、初の会場で帰りの足が不安だったのでここで帰ることにして、余ったクーポンを使っちゃおうとフードゾーンにいたら、向こうから歩いて来る女の子に見覚えが。
タイフェスティバル東京にも出たJane(BNK48)です。ビックリした!(向こうもビックリしてた)
しかも一緒にいるのはBNK48のPunとKaewです。9時半過ぎからは他にもBNK48のメンバーが多数プライベートでCat Expoに遊びに来てたようです。
彼女たちの貴重なプライベートタイムを邪魔してはいかん!と思ったので声もかけず写真も撮りませんでしたが、その後タイのファンにはさんざん見つかってたようです(笑)。
結局タクシーはさほど苦労なく拾えたので、帰りの足を心配してTHE TOYSやPenguin Villaを見逃したのは残念でした。もし来年も同じ会場なら絶対最後まで居座ろうと思います。
Cat Expoって、数あるタイのフェスの中では
◎「日程などが早めに決まって予定が立てやすい」
◎「タクシーが使えれば会場までの移動は容易」
◎「チケット購入も日本で可能(「タイチケットメジャー」で検索すると登録や利用、発券方法がヒットします)」
と、比較的参泉ハードルの低いフェスと言えます。
アーティスト本人との距離感が日本のフェスに比べて圧倒的に近く、芋づる式に面白い音楽をどんどん発見できるのがタイの音楽フェスの一番の魅力。フジロックやサマソニに毎年通う程音楽好きなら、タイ旅行の日程に組み込んでみるのもいいんじゃないでしょうか。
パックツアーの適当オプションで象に乗るくらいなら、Cat Expoに行ってタイポップスでノレ!なんちて。以上、現場からお伝えしました!
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