山麓園太郎です。サワディーカップ。
早速後編に入りましょう。
さて、次の DJ Suharit Siamwalla は僕、予備知識ゼロだったんですけど、タイのエレクトロ界では超有名人で、1968年生まれの50歳越えですがティーンエイジャーから絶大な支持を得ているそうです。
共演の Mahajamreon はギターやパーカッション奏者を加え、図太い音色のエレクトロと生演奏が合体した熱狂的なグルーヴを発散していました。客席のほぼ全員が踊りまくってます!
さぁ、いよいよ Cyndi Seui です!
彼は2000年代にリリースした2枚のアルバムで世界中のエレクトロシーンから注目を集めた後、smallroomレーベルのプロデューサーとしてバンコクのポップス最先端を作ってきた「伝説の人」ですが、DJとしてクラブでレコードをかけてる姿はしばしば見かけても、こうやって演奏する姿は今や超レアなんです。当時を知らなそうな若い人たちまでもが、いきなり前の列に詰めかけて来ます。
彼が口に咥えてるのは「トーキング・モジュレーター」。ギターの音を管を通して自分の口に送り、口の中で変調させた音をまたマイクで拾って客席に流す、という回りくどいけど面白い機械(笑)。70年代にジェフ・ベックやスティーヴィー・ワンダーが使っていた、ファンクミュージックの必須アイテムです。みなさんもインナーイヤータイプのヘッドフォンを大音量で口に突っ込むとできますから、ご自宅でお試しくださいね。
彼ってオシャレだし、仕草もいちいちカッコいいんだよなぁ。
そしたら、歌のゲストに見覚えのある女の子が・・・(この日2回目)FwendsのMayちゃんじゃないですか!出るなんて知らなかった!
「アジアのポップスを聴き倒す会」でも高評価だったシンディを「タイ人になりたいよしだ」さんに紹介すべく、バックステージ方面へ向かいました。
続く The Photo Sticker Machine は1999年から活動しているこれまたベテランで、映画「バッド・ジーニアス」の音楽も担当しています。
そしたら歌のゲストに見覚えのある女の子が・・・(この日3回目)女優としても活躍する Violette Wautier じゃないですかー!
ところが進行が押してる関係で終電の時間が迫ってます。メインアクトのダフトパンク・トリビュートは既にあきらめてましたが、その前の KIDNAPPERS の2曲目でついに時間切れ。僕KIDNAPPERS大好きだから悔しかったけど・・・。
お待たせしました。本題です(後編まで引っぱってゴメンね)
タイの大型音楽フェスは、Cat Expoを始めとして公共交通機関のない郊外での開催が多くて、日本からの参泉(「戦いじゃないだろ、温泉旅行みたいなもんだろ」っていう気持ちでこう書きます)のハードルを高くしちゃってますが、こまめに情報収集していると今回のようなコンパクトなイベントが市内中心部で沢山見つかるんです。
例えば今回のコンサートの前日に、「タイ人になりたいよしだ」さんはサイアム駅南口の「Lido」でこんなコンサートに行っていました。ドン!
Spicy Discというレーベルの所属バンドを中心に毎週金曜、3~4組ずつ出演するものです。チケットが1公演380バーツ(2019年10月のレートで約1350円)。
もし僕が気になるバンドを見つけたとして、こういうチャンスがあったらともかくfacebook経由で問い合わせてみるか現地で「Can I buy a ticket?」って当日券について訊いてみよう!と思うに充分ですが、実は入場無料のイベントも案外多いんです。狙い目はデパート!
これはまさに市内中心部、エラワン祠のそばの「セントラルワールド」で毎年開催されるもの。この出演者で無料っていうのはかなーり太っ腹です。TELEx TELEXsやSTAMPもいますからね。
僕も4月にこの場所でInk Waruntornを見ています。これも無料で、この時開催されていた催し物のゲストでした。
もうひとつ、BTSアソーク駅(MRTスクンビット駅)のデパート「ターミナル21」もオススメです。僕はここでやはり観覧無料のAtomのステージとかBNK48のトークショーを見ています。
他にBTSプロムポン駅の「エムクオーティエ」、チットロム駅の「ゲイソーン」、サイアム駅の「サイアムパラゴン」といったデパートの中庭や店内の吹き抜けでよく集客のために無料のライブが行われているので、旅行中に偶然通りがかる、といったこともきっとあると思いますよ。
あ、もうひとつ!タイは11月から乾季に入り、12月なんかはビアガーデン真っ盛りなんです。市内のデパートやショッピングモールでは年末年始限定のビアガーデンを営業することが多く、ここでもライブが行われることが多いのでお酒好きの方はチェックを忘れずに。
タイではfacebookが特に盛んで、タレントやバンドが告知に活用しています。もしタイポップスで気になるものがあれば、facebookページをフォローしておくとこういう無料ライブの情報が飛び込んできます。ブラウザがChromeだと自動で翻訳してくれるからなんとなく詳細がわかる。あとは勘を頼りに現地でなんとかする(タイ語→日本語翻訳はまだまだトンチンカンなので、タイ語→英語翻訳にしておくのがオススメ)のが僕のバンコク旅スタイルです。
せっかくタイに行ったら、タイ料理やマッサージだけじゃもったいない。「へぇ、バンコクではこんな音楽が流行ってるんだ」でいいんです、ぜひ街なかの音楽に触れてみてください!
シンディ・スイについての過去記事はこちら
FwendsとMayちゃんについての過去記事はこちら
Ink Waruntornについての過去記事はこちら
「フェス参泉」って?
コメント
初めまして。cyndi seuiさんの曲が大好きで、色々調べていてこのブログにたどり着きました。
ライブに”参泉”しただけでなく、彼と親交があったりとても羨ましいです!
ご質問なのですが、僕も来週後半あたりからバンコクに観光で行く予定なのですが
こう行ったライブってどうやって調べればいいのでしょうか?
もしよければ来週後半でオススメのライブがあれば教えてもらいたいのですが。。。
初コメントで厚かましいお願いですが、もし教えてもらえると大変助かります。
タイの曲は2012年にcocktailと出会ってからpotato,tattoocolour,room39,stamp,superbaker,lemonsoup,polycatなどいろんなバンドを聴いてきましたがやっぱり独特の魅力がありますね。
山麓園太郎です。コメントありがとうございます。
日程的に少し余裕があるようならタイの大手チケット販売会社
「Thai Ticket Major」のサイトをチェックしていると大きなコンサートや
野外フェスの情報が入ってきます。僕は現地の友人などにチケットをお願いすることが
多いのでまだ使ったことはありませんが、日本からでも購入できるそうです。
参考サイト:https://tripping.jp/asean/thailand/32906
来週後半となるとやはりアーティスト本人のfacebookなどで情報を探した方がよいと
思いますので、気になる人はどんどんSNSをフォローしておくのがオススメです。
(急な出演キャンセルなども投稿で知らせてくれています)
もうひとつ、「Fungjai」のfacebookも要チェックです。インディーズ勢を中心にした
コンサート情報が手に入りやすいです!
Cyndi Seuiは金曜日の夜にトンローの「Chu Chinese Bangkok」内のバーでDJをしていますから、
会いに行くのもいいと思いますよ!
色々ありがとうございます。
えー!Cyndi seuiさんって毎週金曜DJやってるんですね。。
知らなかった!!!
色々アーティストをFBでチェックしてたのですが好きなアーティストはどこもライブやってなくて断念してました。
一旦バンコクは出なきゃいけないですが次来るときorもし帰り寄れたらぜひ行ってみます!
その情報はかなりアツいです。ありがとうございます!!
こちらこそ。お店への行き方などは過去記事を参考にしてください。
https://www.studiomushroomiron.com/20190419-chuchinesebkk/
[…] 左から よしだ、Mayちゃん、園太郎さん Photo : STUDIO MUSHROOM IRON […]
[…] 左から、山麓 園太郎さん、MOOLAさん Photo : STUDIO MUSHROOM IRON […]
[…] Photo : STUDIO MUSHROOM IRON […]
[…] 左から、Cyndi Seuiと親交が深いSTUDIO MUSHROOM IRONのnaomi.さん、よしだ(私)、Cyndi Seui、STUDIO MUSHROOM IRONの園太郎さん Photo : STUDIO MUSHROOM IRON […]