タイの音楽フェス「Cat Expo 5」に行ってきた(2)

タイ音楽

山麓園太郎です。今回はCat Expo 5の2日目(2018年11月25日)のレポートをお届けします。

Cat Expoの会場はバンコクのかなり郊外なんですが、前回1人でパヤタイからタクシー拾ってHouse RCA(市中心部からは離れたエリアにある映画館)にBNK48の映画を見に行った経験ですっかり度胸がつきまして、今日もホテルからタクシーで向かう事にしました。交通渋滞が酷いバンコクでは10分の距離に1時間かかった、なんて話も多いのでお昼12時過ぎにロビーへ。まず会場の近くの有名なショッピングモール「Fashion Island」へ行き、食事などして開場時間を待とうという作戦です。
ツートンカラー(黄色と緑)のクルマは個人タクシーで、旅行者と見るとふっかけてくる事が多いからそれ以外のが来ないかな~、と思っていたら黄色単色の「ALL THAI TAXI」がホテルにチェックインするお客さんを乗せてやって来ました。チャンス!ここのタクシーは台数は少ないけど、凄く評判がいいんです。ちゃんとメーターも使ってくれてほぼ渋滞にも嵌らずに到着。

Fashion Island 店内。1日居ても飽きなさそうです。バンコクには数多くのデパートやショッピングモールがありますが、ここは本当に日本のイオンのイメージそのままです。ファミリーが車でやってきて1週間分の食材から新しい洋服から子供が学校に履いてく靴まで全部買う、みたいな

Fashion Islandはとにかく巨大です。1Fはブランドショップ、2Fはレストラン街と様々なショップ。地下1階は食料品で3Fは映画館とファミリー向けアミューズメント。あら本当にイオンだ。楽器屋もCD/DVDショップ(Boomerang)も本屋もあります。本屋でBNK48が表紙の雑誌を買い、お茶と食事を。Cat Expoのリストバンドを付けた人が沢山います。道路を挟んだ向かいが会場ですからここは待ち合わせにも便利なんですね。

会場である「ワンダーワールド」という遊園地跡は歩道橋渡ってすぐです
市内から普通1時間かかる道程を、この日は3時間かかった人もいたとか。これ、会場へ向かう右折レーンがはるか向こうまで詰まっちゃってるのがわかりますね

会場で入場の列に並びながら、初めて参加した2年前の事を思い出してみます。
初の海外一人旅で、迷子の子犬みたいにぷるぷるしながら「サイアム系で行こう!」の管理人さんと待ち合わせして、タクシーで連れて来てもらったこの遊園地の廃墟。観覧車もジェットコースターも動かないけれど、あの日は音楽を楽しみに来た人で一杯でした。ラジオ番組で紹介して、インタビューもしたアーティストとは初対面。とにかく必死で思いつく限りの英語で自己紹介して名刺渡したなぁ。
「Are You Entaro?」って訊かれて。
ずっと会いたかった人を呼びに他のブースまで走ってくれて。
1ステージに1本ドリンク飲む勢いで大汗かきながらライブ堪能して。
Polycatのライブを初めて見たのもこの時でした。最前列で。
あの時会った人達との縁が色々な方面に広がって、自然と僕の事務所の活動も(少しだけ)大きくなった事を思うと、このフェスはきっと僕にとってずっと特別なものであり続けるんでしょうね。仲良くなった人のライブを楽しむだけじゃなくて、新しい気になる人も探さなきゃ!

早速いました。The Sonatum ! 日本を発つ前にYouTubeで出演者のMVをチェックしてて気になってたんです。シティポップ調で、メロディのセンスが凄くいいです!

Sonatumのギターの人。いきなり日本人のラジオDJがブースにやってきて名刺渡したので面食らっていましたが、僕がタイポップを日本に紹介してるのが分かると喜んでくれました

そして僕を見かけて駆け寄って来てくれたのがLukpeach ! 僕の弱い英語力で会話になるかしら、と心配していたらなんと日本語で話してくれました。3年程勉強したんですって。なるほどそれで日本語の歌詞の曲があったんだね~。

Lukpeachはシンガーソングライター/ダンサー/女優。すごくいい曲を書きます。この会場で先行発売していた新曲EPも買いました


もう一組駆け寄って来てくれたのはTELEx TELEXs。見られなかったけど、昨夜のライブは凄くいいパフォーマンスで、観客の数も今までで一番だったそうです!

TELEx TELEXsのヴォーカルAomちゃんとギターのNowくん。代表曲「Shibuya」に惚れ込んだ僕がインタビューを申し込んで以来親しいのです。ニューアルバムは初日で完売しちゃったけど、プロモ用ストックを1枚僕のためにとっておいてくれました。ありがとう!

SPICY DISCレーベルのボスやCOMET RECORDSのボス(Yaninと組んで「Saturday」をリリースしたCasinotone)とも会い、COCONUT SUNDAYやWEST OF EAST、Mola Mola Sunshineのライブも楽しみながら・・・

COCONUT SUNDAY。80年代の匂いのするポップナンバーを演奏してます
この時点で午後5時ですが、気温はまだ30度超えです
皆さん体力温存中(笑)
WEST OF EAST
バンド名は「WESTERN MUSIC ON EASTERN PLAYER」という言葉から
ダウン・トゥ・アースなフォーク・ロックを演奏します
今年5月の「Thai Festival in Tokyo 2018」では最前列で見られたInk Waruntornも、本国ではもう前に1歩も進めない程お客さんでぎゅうぎゅう。CDも売り切れで買えませんでした(TT)
日が沈んでようやく気温も下がってきました
Mola Mola Sunshineのステージにゲスト参加のSingto Numchok

昨夜に続き再び、ブロガーの「タイ人になりたいよしだ」さんと合流してSmallroomレーベルのブースへ。Polycatがライブ前にブースに来てサインや2ショットに応じるのを知っていたので、よしださんをNa Polycatに紹介したかったんです。タイポップを日本に広めるには、彼女のようにネット発信力があって、勢いのある人が適任ですからね。僕はただの探検家だしビジュアルが悪いから(笑)

よしださんとNa Polycat初対面の瞬間!めでたい!
Polycatについてはいずれ改めて書きますけど、彼等のアルバム「80Kisses」は世に数多ある80年代トリビュートの中でも世界に誇れるレベルの大傑作だと思います。そして彼が一番尊敬する日本人が山下達郎

見たいアーティストに限って時間が重なってるもので、見逃した人もいたしInk Waruntornなんてもう満員御礼で遠くから見るだけだったけど、POTATO – BURIN – POLYCAT – BNK48という一連の凄い人達セットはステージ1の前の方で飛び跳ねて楽しみました!

POTATO
BURIN。わかりやすく例えると「タイのCKB」
観客全員が大合唱するので、殆ど巨大カラオケ状態になっているPolycatのステージ
あぁもう!BNK48可愛い!!本当は写真たっくさん撮ったんで別記事で書きます。写真に映ってるのがこの前の日本での世界選抜総選挙で72位に入ったMusicちゃん。「恋するフォーチュンクッキー」を歌ってます

お年頃なので早々と筋肉痛に襲われちゃって、ヨロヨロとステージを離れると、なんとタイフェスティバル東京にも来ていたEarth Patraveeがブースにいます。数日前に手をケガしたそうで、包帯をした姿はお気の毒だったけど笑顔で半年振りの再会を。

Earth Patravee。彼女は英語も上手だから、これから海外でも人気が出ると思うんですよ

見たいライブも終わって、よしださん達と飲食コーナーで座っていたらすぐ横をBNK48の子達が歩いていきました。私服に着替えてフェスを楽しんだようです。自己紹介できなくて残念だったなぁ。僕じゃあきっとすぐにセキュリティに追い払われたと思うけど。

日本のフェスとの一番の違いはこの「アーティスト本人とブースで会えたり、会場内で出くわしたりする」って所ですね。これが醍醐味。このフェスに来るタイの人は本当にわきまえてて、ちゃんと順番も守るしいつまでも追いかけたりしない。だからアーティストもファンを信頼してファンサービスが出来るんです。こういうフェスが日本でも出来たらいいですね。そしてタイのアーティストがもっと日本のフェスに出るようになったらいいなと思うので、色んな人に手伝ってもらいながらまたチャレンジしたいと思います。ありがとうCat Expo。来年もきっと見に来るからね!

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